翠山工房(すいざんこうぼう)

翠山工房(すいざんこうぼう)は江戸寛永年間の創業とされている新潟県十日町市にある着物製造メーカー(株式会社 桐屋)で、「辻が花」を創作している工房です。

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「翠山」とはさかのぼること120年前、越後十日町の一流染匠「桐屋(とうや)」、四代前の田村久平が使用していた「雅号」です。

桐屋の五代目久平が明治時代に工房を開く際、この十日町地方の山々の翠濃く、水清くして美しい景観から雅号を「翠山」とし、創作の場を「翠山工房」と命名しました。

長年辻が花のみを研究し、その美しさを高めることに専念、独特の色彩美に、艶やかかつ華やぎあふれる「翠山工房辻が花」が誕生致しました。

「桐屋」は現当主の田村憲一で九代目を数え、長い歴史がございます。

明治の頃から麻織物から絹織物、昭和に入り織物から染めへと転換し、昭和50年代に「辻が花」に出会い、30年以上にわたり「辻が花」を創作し続けています。

デザイン・染め・絞り等の全行程は産地内で行い、辻が花に魅せられた職人達が手仕事にこだわって丹精を込めて制作しております。

辻が花は室町中期から江戸時代にかけて流行した絵模様染めです。

現在残されている遺品の中には、その時代の武将・上層階級(上杉謙信・豊臣秀吉・徳川家康や各夫人)の人々の小袖・胴服が保存され伝わっております。

武将達はファッションの先端をゆく斬新で目立つ辻が花を好んだそうです。また、当時は染物と言えば辻が花と言われるほど流行し、一般的な物でした。

「辻ヶ花」を構成するのは、絞りと墨絵。

絞り染は、昔ながらの方法-桶だし絞りや小帽子で模様を描き出します。

小帽子は和紙と竹の皮とを糸で括り、桶だし絞りは桶の中に染めたくない部分を入れ込み蓋できつく絞り、 染料に浸し染めます。

ひとつひとつ気の遠くなるような作業を繰り返すことで染模様が浮かび上がります。その絞りの合間に墨絵が描かれます。

墨絵には室町桃山という乱世を生きた人々の“祈り”や“願い”が込められているといいます。

先々まで美しく延び咲く藤の花には「子孫繁栄」の意味が込められております。