本場奄美大島紬

本場奄美大島紬は、鹿児島県南方の奄美諸島、奄美大島の特産品で、絹平織の高級着尺地です。

フランス・ゴブラン織、ペルシャ絨毯と並ぶ、世界三大織物の一つといわれ、元禄の世から現代にいたるまできものの最高級品として知られています。

古からの伝統を持ち、また奄美の生命産業と 謳われる本場奄美大島紬は、1反が何百万個という夥しい数の十字絣で構成されており、それゆえ「絣の宝石」とも呼ばれています。

本場奄美大島紬の特徴

世界的にも高い評価と名声を集め、着物ファンの永遠の憧れである本場奄美大島紬。

古来より島に自生する車輪梅を染料とし、奄美の泥で鉄媒染する糸染を繰り返し行うことにより、独特の深みのある黒褐色に発色させます。

奄美特有のきめ細かい泥だけが、この色を表現でき、糸に泥の粒子が付着することで、軽くて柔軟性をもつ、保温性の高い生地となります。

大島の命とも言うべき泥染めは、テーチ木(車輪梅)の液で数十回も繰り返し染めることから始まります。

テーチ木のタンニン酸によって、赤褐色に変わった絹糸を、今度は泥田につけて何度も染めます。

タンニン酸と泥に含まれる鉄分が化合して糸はやわらかくなり、決して化学染料では表わす事ができない独特の深みのある色調に染め上がります。