紅花紬(べにばなつむぎ)

紅花紬 (べにばなつむぎ)は山形県米沢市で生産される絹織物で、紅花からとれる染料で染めた先染めの真綿糸や座繰り糸を用いて織る先染め織物です。

紅花染めは草木染の中でも色の定着が難しく、思い通りの色合いに染めるのが非常に難しいものです。

紅花からとれる染料のうち、99%が黄色で、わずか1%が赤色です。一反のきものを紅に染めるには90~100万輪もの華が必要とされる、赤としては非常に貴重な染料です。

紅花で染色された糸は、太陽光線によって薄く柔らかいピンク色に発色しますが、気温や湿度などの条件で色が変化します。紅花から採れる染料では、紅の他に黄色やオレンジ色、ピンク色などに染めることができます。

また、媒染剤によってはグレーや緑色などにもなりますし、黒紅花とよばれる黒色も出すことが可能です。

紅花紬はその色の柔らかな感じと暖かな印象、素朴な風合いが好まれています。

紅花の原産地はエジプトで、我が国には1300年に渡来した赤色植物染料の一つで、山形県では室町末期より米沢地方に栽培されました。

その後山形地方でも(最上紅花)として盛んに栽培され、口紅、友禅染の原料となり発展しましす。

淡く夢のような色から情熱的な緋色まで百色とも言われる無限の表情が黄色い可憐な花から生まれます。