藤布(ふじふ)

藤布の証紙
藤布 (ふじふ)とは、藤の皮の繊維から作った糸で織った布のことです。

衣服の素材には蚕から取る動物繊維の絹と植物繊維の麻や木綿、科、藤が利用されてきました。

全国的に見ると江戸時代以降は木綿が主流となりますが、丹後では明治時代以後も麻・科・藤などが用いられています。

高冷な山間地のため木綿の栽培に適さなかった丹後半島山間部では昨今まで山野に自生する藤づるの皮をはいで糸にし、藤布を製作していました。

自然から恵みの藤布はキリリと引き締まったハリがあり、しっかりとした風合いが特徴です。

触れてみると柔らかく、心が落ち着く優しさもあります。夏以外にも長くお召しいただける上質な天然織物です。