木版染(もくはんぞめ)

実は木版染め(もくはんぞめ)が長い型染めの歴史の中でも最も異彩を放つ技法であると同時に日本の型染めの起原とされていることはあまり知られておりません。

江戸の伝統技法である「木版染め(もくはんぞめ)」は大変特殊な技法で、著名なものでは江戸期の鍋島更紗などがあります。

古くはインド等で始まった伝統染め技法といわれています。

この木版染めがひときわ異彩を放つのは、使用するその「型」にあります。

和紙でできた型紙を使用する現在の型染めと違い「木版染め」は、ホウやエゾツゲなどの3~10cmの小さな木片に型彫りを配した様々な柄の木版を、一つ一つ直接生地に押し染めるというシンプルではありますが、大変な手間と時間を要する技法であり、木の持つ柔らかさと染め手の温もり生地に直に伝わる事で得られる染め上がりは、他の技法では得ることの出来ない独特の味わいと優しさがあります。