夏牛首紬(なつうしくびつむぎ)

夏牛首紬の証紙

日本三大紬のなかでも特に生産数が限られる牛首紬。

夏牛首紬 (なつうしくびつむぎ)は、牛首紬の中で夏向きに作られている希少な紬です。

夏物は玉繭から細い糸を引きだして手織りされます。

滑らかな風合いと、蝉の羽のような透け感が特徴です。
平成6年に商品化されました。

夏牛首紬の特徴

牛首紬の良し悪しを決めるといっても過言ではない糸づくり。

2匹の蚕が偶然作りだす玉繭を直接手で引き出して一本の糸にしていく「のべ引き」という工程によって味わいのある節、美しい艶、滑らかな手触りが生まれます。

玉繭から引き出した太くしっかりとした糸によって堅牢度が高くなり、別名「釘抜き紬」とも称されます。

複雑に絡み合った玉繭から一本の糸を作るには高度な熟練の技が要求され、それこそが牛首紬の独自性を守っているのです。

また、牛首紬の特徴は玉繭から手挽きする玉糸づくりと糸づくりから織りまでの合計20にもわたる工程を一貫作業で生産していることです。

全ての過程で職人の手の温もりをたっぷりと吸収し優しさのある地風が生まれます。

夏牛首は牛首紬と同じくしっかりとした織が特徴で、軽やかさがありながらもとことん丈夫です。

こちらのお品は、百入茶(ももしおちゃ)色地にはだんだんとグレーへと変化する鰹縞や落ち着いた黄色の滝縞を通し、凛とした美しい和姿をお楽しみいただけるものとなっております。

着物ファンの憧れともいえる夏牛首は本当に美しく、気品に満ち溢れています。

盛夏はもちろん、単衣の時期にもお召しいただける最高クラスの逸品です。

>牛首紬について