螺鈿(らでん)

螺鈿 (らでん)は装飾技法のひとつで、貝を用います。

オウム貝、夜行貝、鮑貝、蝶貝などの真珠光を放つ部分を磨いて薄片にし、種々の形に切って漆器あるいは木地などの表面にはめ込んで装飾するものです。

「螺」は貝を、「鈿」はちりばめることを意味します。

奈良・平安時代に盛んになり、蒔絵にも併用されました。

高度な技術を要する螺鈿は和の世界にもよく調和し、観る者の視線を集めます。

〈螺鈿加工工程〉

1.切り取り
一個の貝より一枚だけ切り出す

2.薄貝削り
研磨機で熟練された技によって0.05ミリまで削り上げる

3.和紙貼り
裏に和紙を貼り後の行程に欠かせない作業です

4.螺鈿柔軟加工
貝を和紙両側から特殊刃物により永年の経験と熟練の技で縦横1センチ四方で1600個に微細に割る

5.コーティング
表にも水にもクリーニングに耐えられる樹脂を5層にコーティング仕上げを施します

6.柄取り
特殊フィルムを貼り、着物を切らない様にカッティングナイフで着物より型を切り取る

7.螺鈿切り取り
螺鈿に切り取った特殊フィルムを貼り型どうりに切り取る

8.螺鈿貼り
特殊糊にて着物に柔軟せいを壊さず張り付ける

9.仕上げ盛り糊
螺鈿脇の補強も兼ねて仕上げ盛り糊を加工する

10.金箔仕上げ
盛り糊の上に金箔を貼り、最終仕上げをする