松煙染(しょうえんぞめ)

古来、人々は樹々の枝、葉、草、花、実、岩石、泥から色を採取して布を染め上げて身を飾っておりました。

松煙染(しょうえんぞめ)は松の木を燃やしてその煤から集取した染料で染められる古法であり、今回新たに再現して彩技法を持って濃淡を重視し表現しております。

まろやかで優雅な色合い、図面柄は共に時代を越えた息吹きとロマンが感じられ格調の高い作品が出来上がります。

松煙染は、松の煤(すす)を使った染色です。松などの脂分を含む木を燃やして得た煤が原料となっています。書道に使われる墨も同じものを原料としており、染材としてよりも墨として発展してきました。

墨の原料となるのは煤と*膠(にかわ)で、それをを練り合わせたものが墨になります。墨には大きく分けて2種類あり、松を燃やしたときの煤を使うもの(松煙墨)と、菜種・胡麻・桐などの植物油を燃やした煤を使うもの(油煙墨)に分けられています。
松煙染には、膠で固めていない松煙を使った染色です。