墨流し(すみながし)

墨流し(すみながし)染の歴史は今からおよそ1200年前の平安時代に、墨と松やにを用い、和紙に墨流しをし、貴族が和歌をしたためていたことがわかっています。

現在の墨流し染の工程は15メートルの水槽の水面に、色彩豊かな顔料を浮かべ波紋状の紋様を作ります。

その後、振動や加筆を繰り返し、竹串で渦状に描いていきます。このようにして、複雑で不可思議な紋様を作っていきます。

生まれる紋様は、その時々の力加減や振動の具合で異なります。そのため同じ模様ができる事はなく、世界に1枚だけの柄ができあがります。

墨の黒は「水に墨(くろ)を流す」と「苦労(くろう)を水に流す」をかけた意味合いがあり、縁起をかついだ紋様です。