結城紬(ゆうきつむぎ)

結城紬は茨城県結城市を中心に生産されている織りものです。養蚕の盛んな鬼怒川(絹川とも呼ばれる)近辺の農閑期の副業として作られたのが始まりといわれており、日本最古の歴史を誇る高級絹織物です。

結城紬の工程のうち、《糸紡ぎ》、《絣括り》、《機織り》の三つは、国の重要無形文化財の指定を受けており、これらの修得には数年の修行が必要な上、一反分の糸量をつむぐのには2~3ヶ月を要するといわれています。

そんな職人に高度な技術が要求される結城紬だからこそ、仕上がりはふっくらとした感触で、しわにもなりにくいんです。

また結城紬の文様は十字柄や亀甲柄の文様でよく構成されますが、この文様が小さければ小さいほど作業工程も難しくなるので価値が高くなります。

だからこそ熟練の技を結集して織られる結城紬は「着れば着るほど馴染んでいくその風合いは、一代限りではなく親から子へと受け継がれる」と言われているのです。

また昔ながらの結城紬は紺地が定番でしたが、近年では淡色やさわやかな色合いの地など、時代に合った新柄が次々と生まれています。