深石美穂(ふかいしみほ)

深石美穂 (ふかいしみほ)川平織

深石美穂さんは福島県出身で東京から石垣島に移住されて30年以上がたちます。
この地で織り上げる織物を「川平織」と命名し、100%草木染、手織りの作品を生み出し続けておられます。

地元の川平産繭を座繰りし、地元の山野の草木で糸を染め上げて、丹精込めて丁寧に全工程を手作業で行っています。
しなやかで本当に軽やかな絹地に横縞模様や燕絣が織り込まれ、おしとやかで洗練された印象を与えます。

沖縄の絣の最大の特徴である手結絣とは、一定寸法の絣を織り手が意図的にずらす事によって柄をあらわす技法です。
大幅ににじんでしまった絣足のにじみの美しさをヒントに、草木染のぼかし染技法として展開し、さらに地糸に対する絣糸の織密度に変化をつけ、絣に陰影を出しております。

幻のように貴重なお品ですので、まさに至宝と呼ぶにふさわしいといえます。
着物通好みで、琉球ものの中でも極めて稀少な創造性に溢れております。
数多くの受賞歴が物語るように、技術力、熱意とともに卓越した才能を開花させ続けている深石さんの作品には力強さを感じることができます。

『深石美穂さんのプロフィール』
1979年 : みんさー工芸館にて新絹枝氏にみんさー織を習う
1981年 : 首里の故大城志津子先生を訪ね手結絣を学ぶ
1982年 : 石垣市仲筋に工房を作り「からん工房」と名付ける 麻・木綿・芭蕉の草木染絣織のインテリア用品の製作をはじめる
1983年 : 東京新宿・京王百貨店にて個展
1984年 : 横浜・高島屋の一村一品クラフト展に参加
郡内民芸店からの受注製作を続けるこの時期よりインド藍の栽培・製藍・藍建・ヤエヤマアオキの栽培と染織、貝紫染等はじめる
八重山博物館にて苧績の講習会受講 宮古島の砂川恵美子さんとの交流により諸績上布の試織
川平在の糸満トミさんより生繭の座繰を習う、など八重山における染織の可能性を模索
1993年 : 自家製座繰糸を用いた草木染織生繭布の反物を「川平織」と名付けて出荷する
雑誌「美しいキモノ」の連載「染めと織りと祈り」で立松和平氏の取材を受ける
1995年 : 全日本新人染織展(日本きもの染織工芸会主催)で、織着物「ビーマ柄小袖」佳賞受賞
1996年 : 沖展(沖縄タイムズ社主催)初入選
1997年 : 沖縄県工芸公募展(沖縄県主催)にて、藍ぼかし駒絽着物「礁湖」最優秀賞受賞
1999年 : 西部工芸展(日本工芸会西部支部主催)にて、絣織着物「松風」朝日新聞社銀賞受賞
2001年 : 日本伝統工芸染織展(日本工芸会染織部会主催)にて、絣織着物「朝月夜」初入選
2002年 : 日本伝統工芸展(日本工芸会主催)にて、絣織着尺「水心雲影」初入選
2003年 : 沖展にて、絣織着物「光の海」奨励賞受賞
2005年 : 京都にて個展「移ろいの絣・深石美穂絣織展」を開催
八重山産業まつりにて、沖縄県より商工観光業賞受賞
2006年 : 日本伝統工芸染織展にて、絣織着尺「丸紋格子」日本工芸会会長賞受賞
2009年 : 日本工芸会の正会員に認定される
2011年 : 日本伝統工芸染織展にて、市松花絽織着物「花霞」文化庁長官賞受賞
2012年 : 沖展にて市松花絽織着物「花のワルツ」浦添市長賞受賞
2014年 : 沖展にて市松花絽織「潮の道」奨励賞受賞