橋詰清貫(はしづめ せいかん)

橋詰清貫 (はしづめ せいかん)京藍友禅作家

橋詰清實先生は京友禅の技術を天然藍染めに応用して独自の京藍友禅を生み出しました。
この独特な京藍友禅が特色ある創作として日本染芸界の賛美と高い評価を受け、今では日本だけではなく海外的にもその名が知られています。

橋詰先生の藍染めの特徴は染料の藍を栽培することから始まり、反物を何十回も染め、総製作には二年以上の歳月かかることもあるそうです。
丹精を込めた製作姿勢、そして高度な技術力によって2010年には「現代の名工」を受賞されました。

日本にのみ残る「灰汁醗酵建藍染」。
この藍染は、藍草の葉を醗酵させ「(すくも)」という染料を造り、
それを堅木の「灰汁」で溶き醗酵、粥状に炊いた「麩(ふすま)」を与え染色します。
手間がかかりますが、他には真似出来ない色を醸し出してくれます。

京藍友禅作家
隅々まで広がる深遠なる藍染の世界。
こちらの作品でまず目に飛び込むのは手糸目によって一本一本繊細に描かれた松葉の姿。
そして逞しい幹は今も呼吸しているかのようです。
見事な意匠構成、そして重厚な藍染の色調は唯一無二の堂々たる存在感を放ち、まさに“完成された芸術”といえます。

灰汁醗酵建藍染
袋帯の作品は深みを増す濃い藍色の空にシャープな雲海が広がる芸術性豊かな仕上がりです。 うっとりといつまでも眺めていられる、そんな神秘的な佇まい。
「藍」は古くから日本人になじみ深い染料。 そして京友禅は京都で花開いた華やかな染めの技法。
その2つを融合した「京藍友禅染」の世界を創造し、独自の作風で素晴らしい作品です。