川端美朝(かわばたびちょう)

川端美朝 (かわばたびちょう)古代印度木版更紗

更紗の原点とされる古代インド更紗は木版による染色でした。
版木は植物や鳥などの文様を細かく彫り込んだもので、生地に模様を染めるために使い、その月日、染料を吸い続けた版木が美しさを生み出します。
染色の原点を追求した、古代印度木版更紗の染めの持ち味となっております。

川端美朝先生が所蔵する古代印度木版によって摺り上げられた本物の木版摺りです。
木版更紗に取り組み、古代の文様の版木を10年以上かけ収集して作品に用いております。
川端美朝氏は日本国内には殆ど現存しない四百~五百年前のインドの古代木版を遣い染めておりますが、現在では印度において古代の木版は印度政府によって厳重な管理がなされ古代木版の国外への持ち出しは一切禁止されており、その時代の木版の大半はインド国内の博物館などに大切に保存されております。
こちらのお品はその古代印度の木版を使い上質な紬地に染められたもので工業的にプリントされた更紗柄とは趣を全く異にする作品となります。

古代印度木版更紗づくりは、木版を使い分けて配置を決め、柄合わせをし、一部を手描き染色することから始めます。
版木に顔料をつけ絵柄に切れ目のないように幾度となく手で布面に押し写し、重ねて色をつけていく制作行程は、一反の着物を作るのに800~1000回程度です。そのときに出来る顔料の濃淡や色のたまり、また版木のズレが木版ならではの面白みになります。
染料で染める「引染」、染料を固定させる「蒸し」、蒸気を布にあてて生地の状態を状態を整える「湯のし」の作業行程を辿ります。