松井喜平太

松井喜平太 紺仁八代

白練(しろねり)色と薄鈍(うすにび)色でまとめられて、とても爽やかな印象に仕上がっております。
小さな市松地に細身の燕が元気いっぱいに飛び回り、その姿は見る者の心を一瞬で奪うことでしょう!
厳選された2色の染料と所々に浮かび上がる紬の節感が美しく、軽やかなハーモニーを奏でています。

~(説明書より)~
今から約250年前、伊勢の型絵職人が遠く船に乗って越後の柏崎より、片貝、小千谷、魚沼地方にかけてこの型紙を売り歩いたといいます。
この伊勢型が越後型であり、この型紙で松煙墨染め及び辨柄そめ、藍染などを染めるわけですが、松煙墨染とは松の木にできる「やに」を取り出し火の力によっていぶす事により「すす」を取り、豆汁と「にかわ」によって溶解します。
松煙染の最も困難な染方は加工を早くしないと蛋白質が腐敗してしまうことです。
松煙墨染の染付につきましては特殊松煙墨の発見により、永年に亘る特殊調合薬の研究並びにその温度、練り方等の研鑽を重ね「松井紺仁」としての秘法を体得致しました。特に絹織物につきましては私だけの秘伝と確信しております。
この作品は永久不変の色はいう迄もなく、江戸文化を内色した深いグレーはきっと皆様の心を豊かにするものと思います。