皆川泰蔵(みながわたいぞう)

皆川泰蔵 (みながわたいぞう)染色家

大正6年(1917)京都生。父は染織家 皆川月華。
父の友人であった染色家・山鹿清華にすすめられて、京都市立美術工芸学校図案科に入学します。
卒業後に染色作家の道に進み、後に皆川月華の長女・千恵子さんと結婚して皆川姓になります。
京都大原での民家の素朴な美に感銘を受け、民家を題材としたものから、世界各地へと足を運び研究しながら古都風景を描き続けます。
日本の古民家シリーズや世界各国の古都などのモチーフの作品は有名で、京都の祇園祭の鉾にも大作が飾られています。
皆川泰蔵氏は海外でも高い評価を受けられ、近代工芸染織作家として数多くの賞を受賞されております。

こちらの作品は一度描く対象の単純化を試みてから、その物体がもつパワーを臈纈染めによって表現しました。
蕎麦切色地に淡い斜線のぼかしを重ね、葡萄茶色の樹木やススキを詩情を込めて穏やかに描いています。
臈纈染の柔らかな染めは幻想的な雰囲気を醸し出し、葉一枚一枚が太陽に光輝く様子を表しているかのようです。
お召しになる女性が誰よりも美しい和姿となるように、細部まで計算された至高の芸術品です。
心に深く響き渡る皆川泰蔵氏の思いを感じ取ることができます。

父は染織家の皆川月華

皆川月華について