新田英行(にったひでゆき)

新田英行 (にったひでゆき)紅花紬

紬織物の機屋として三代続く新田家の紅花ですが、草木染料による織糸の糸染めが、巧く、とても綺麗なことが特徴です。
化学染料には出せない品のいい紅花染の独特の味わいが感じられます。

紅のしらべ
はるか万葉の昔から日本人が好んできた花「紅花」。
中東が原産といわれ、アザミに似た鮮やかなオレンジ色の可憐な花です。
「行く末は 誰が肌ふれん 紅の花」と芭蕉がその美しさをこの句に込めました。
こちらの「紅のしらべ」は幻の美、紅花染めを五倍子、矢車、楊梅等の染料で再び染めあげた重ね染です。

三代目秀次が紅花と宿命的な出会いをして、幻の花といわれた紅花にとり憑かれ、ひたすら自ら納得のいく色を出すために染め続け、多くの人の愛する紅花染めを作り上げました。
冬の米沢。紅花染めは、寒さの最も厳しい真冬に染める色が美しいと言われます。
新田家のたゆまざる研究と努力から生まれた織糸は、たとえようのない百色の色相をだよわせていて紅花紬と言えば新田家と言われて、産地を先導しています。
その新田家は、現在、父秀次が再興した紅花染めによる紬を引継ぎ、新田英行が、紅花独特の輝くような色合いの作品を創り出しています。
このきものは、新田英行が作り出した最高傑作の1つです。
着れば着るほど肌に馴染み、次第に発色も良くなります。
米沢 新田の貴重な紅藍染の逸品です。

新田英行の紅花紬

紅花紬について