松竹喜生子

松竹喜生子 沖縄県指定八重山上布技術保持者

宮古上布、越後上布、近江上布に並ぶ日本四大上布として着物ファンから羨望の眼差しを集める本場八重山上布。
松竹喜生子さんは八重山上布の全工程に精通する優れた技術から、2014年に県指定無形文化財「八重山上布」保持者に認められました。

経糸に用いられている手績み苧麻は高度な技術と根気、そして集中力を要するため本当に希少価値が高いものです。
織り上がった布は天日乾燥し、海水で色止めする方法(海さらし)も八重山上布の特徴となっております。
その工程を通して本場八重山上布は通気性が良くなり、独特のハリと涼を誘う風合いを持ちます。

こちらのお品は、深藍色・鸚緑色・織部色など色鮮やかに染めた苧麻を用いて、色と色がだんだんと混じり合う素晴らしいデザインです。
新緑の輝きを表すかのように生き生きと華やぎに満ちて、沖縄の大自然を染と織に託したものです。

松竹喜生子さんの思いが込められた芸術性豊かな仕上がりです。
今後も大事に守り続けていくべき、素晴らしい本場八重山上布は盛夏の装いをこの上なく華やかに演出いたします。

【松竹喜生子さん略歴】
沖縄工業高校デザイン科を卒業後、76年に京都テキスタイルデザイン社、77年には首里の藤村紅型工房などに就職。
78年、20歳の時に帰郷し、八重山上布技術者養成講習会を受講した。
96年から現在まで市織物事業協同組合の理事長を務めており、組合員からの人望も厚く、各方面から高く評価されている。