五代 田畑喜八

五代 田畑喜八 (たばた きはち)京友禅

文化文政時代に初代喜八氏が絵描きになろうと発起し、京都へ渡ります。
それ以来田畑家は「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意とし、三代目は人間国宝に認定されています。
昭和10年生まれの田畑禎彦氏は1995年に「五代 田畑喜八」を襲名し、独自の表現力を築き上げます。
昭和の終わり頃から藍の濃淡を主体とする製作に本腰を入れ、本格的に極めていきます。

祖父に人間国宝である三代目田畑喜八を持ち、自らも染織の世界に足を踏み入れた五代目田畑喜八。
京都市立美術大学に入学し、美術の理論や美術史と、絵を描くことの両方を体系的に学び、着物を一枚のキャンバスとみたてた大胆な作風は五代目田畑喜八ならではといえます。
また、藍の染めにさらに陰影を出すために筆で繊細に色挿しを加えていきます。

【五代目 田畑喜八 略歴】
昭和 10 年 京都府生まれ
昭和 34 年 早稲田大学第一文学部美術専修卒業
昭和 36 年 京都市立美術大学日本画科終了
同年     田畑染織美術研究所入所
昭和 46 年 株式会社田畑染織美術研究所設立
平成  7 年 五代田畑喜八襲名 代表取締役社長就任
平成 12 年 伝統工芸品産業功労者褒賞
平成 18 年 旭日双光章 受章

五代目田畑喜八
こちらは田畑喜八の本領発揮ともいえる茶屋辻を清らかに映し出した正統派友禅の留袖です。
女性を美しく魅せる藍色を駆使しながら、山荘に四季折々の草花を刺繍や金彩加工を丁寧に施しながら たっぷりと添えています。
古典派の文様にも、現代の要素を加えながら、お召しになる方やその場に気品を添えてくれる贅沢な仕上がりです。

薄紫がかった亜麻色地に藍染めの桜や萩を愛らしく散りばめた図案です。
色合いが大人しげで、とても品よく高級感がございます。

五代田畑喜八の名古屋帯
滑らかな塩瀬地に大胆な黄金の菊花と動きのある鹿の子文様を描いた一本です。