龍村平蔵(たつむら へいぞう)

龍村平蔵 (たつむら へいぞう)龍村美術織物

近代染織界において大きな業績を残した、初代龍村平藏。
織物の世界に「美」の要素を持ち込んだ第一人者、初代龍村平藏は法隆寺、正倉院などに伝わる古代裂など伝統的な織物の研究に尽力し、復元の第一人者として織物の地位を「芸術の域」にまで高めました。

幼時から茶道、華道、謡、仕舞、俳諧と文芸美術の豊かな環境の中で育った彼は、「従来にない独創的な織物を作りたい。」そんな想いを胸に来る日も来る日も新技術の開発に打ち込んだ結果、その努力が見事実を結び、平蔵は30代という若さにもかかわらず数々の特許を取得、周囲の人々に衝撃を与えたのです。
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と革新的な技法の習得により新境地を切り開いてきた龍村平蔵。
彼が残した「温故知新を織る」という言葉からは、彼が生涯をかけて取り組んだ「織の美」にかける純粋なまでの熱き想いを感じ取ることができます。
龍村平蔵の作品は時空を超えて、今も私達の目の前で燦然と輝き、“織”の世界の奥深さをじっくりと堪能できる、貴重な財産といえましょう。

初代龍村平蔵氏は古裂復織の第一人者として知られ、二代目平蔵氏も初代を継承して復織に生涯を捧げました。
三代目龍村平蔵では龍村美術織物を設立。龍村美術織物ではタペストリーの復織などの古裂の復織とともに帯の創作にも取り組みました。
現在は四代目龍村平蔵が就任し、今でも織り続かれています。

龍村美術織物について