植村彩弘

植村彩弘 和紙染色家

植村彩弘氏は和紙染を極め、独自の芸術的才能を加えた作風で着物通からも高い評価を受けております。
自然をモチーフにしたデザインからは氏の温かな眼差しを感じることができます。

和紙染めとは、和紙に染料をひたし、柄の上に丁寧に置いて、その微妙な重なり色を生地に写し染めると言う手間と時間と技術を要します。
当然ですが柄に滲んだ輪郭と自然で賦で染には出せないニュアンスが生まれます。
技術だけではなく、作家の感性が重量な鍵となる、大量生産できない、染織の技が和紙染めの本髄です。
こちらの作品は、湖には朝靄がかかり、青々とした山や季節の移ろいを感じさせる木の葉が淡い色調で立体的に描かれています。

和紙染色家
こちらの作品は、落ち着いた栗皮茶色地に純白の胡蝶蘭が咲き誇る美しい仕上がりです。
古代ギリシャの時代では、蘭は子孫繁栄の象徴として親しまれており、暖かい地域にしか生息しない貴重なお花だったことから、その美しい見た目と香りもあいまって上品なイメージ・高級なイメージが広まりました。
また、蘭は左右対称の美しい花を咲かせることから、「完全なる美」をあらわすとも言われています。