山本富男

山本富男 伝統工芸士

《山本富男プロフィール》
1950年 京都に生まれる
1966年 染色匠 北川 治男に師事
1980年 京都市中京区に染色工房を設ける
1981年 煎茶に興味を持ち、その魅力にとりつかれる
1995年 伝統工芸士に認定

天目茶碗のような味わいある紋様を着物のお柄で実現した山本富男作「天目染め」によるお着物のご紹介でございます。
独得の技法を用いて染められた味わいある表情と素材感が魅力です。
こちらの天目染めの一番の特徴は、色をつけるという従来の染織とは全く異なる、色を抜き取るという画期的方法にあります。
まず、下染めした生地の上に引き染めをし、それが乾かないうちに、鞍馬の銘水で一昼夜水にさらし、翌日水切りした選りすぐりの京都の北山杉の挽粉を約1~2cmの厚みでむらなく置きます。
そして、その下から熱を加え乾かすことにより、挽粉(ひきこ)が染料の色を吸い取り、天目染独特の模様となります。
この一連の作業を2~3回繰り返すことにより、より深みを持った色となります。この北山杉の挽粉によって、独得な天目茶碗の味わいのある模様を表現することができます。
天目染めの技術は、大変な熟練を要する手仕事であり、一点一点異なった味を持つ格調高い逸品となっています。