【二束三文】着物の買取価格が安すぎる理由は?着物専門店のホンネ
お着物や帯など、売りたい物が沢山あるという方は多いのではないでしょうか。
そんなときに、どうしても気になるのは「買取相場」や「査定額」ですよね?インターネットで調べてみても、お持ちの着物が一体いくらになるのか分からないことが多いと思います。
そして、ネットの口コミや評判で目にするのはこのようなもの。
「1円も値段がつかなかった」
「値段がつかない着物は引き取れないと言われた」
この記事では、「着物の買取が安い理由」や「値段がつきにくい着物」、「価値ある着物を高く売るポイント」を解説します。なるべく二束三文の買取にならないために、着物買取をご検討中の方は必見です!
着物の買取価格が安い理由は?よくいただくご意見
私たちは、着物買取専門店として30年以上着物買取サービスを行っております。そんな中で、買取の際によくこんなご意見をいただきます。
- ・思っていたよりも安すぎる!
- ・メルカリでは○○円なのになぜこんなに安いの?
- ・着物の価値をわかっていないのでは?
着物買取を依頼する際の前提として、ご一読いただけますと幸いです。
よくある誤解1.再販売をするための買取です
誤った価値基準
- ・購入金額がとても高かった
- ・丁寧に保管していたからキレイ
- ・人気があるブランドで入手困難だった
イコール買取金額が高い・・・というわけではありません。
元値が高い着物、キレイな状態の着物、ブランドの着物、もちろんすべて買取相場が高い着物に当てはまります。しかし、イコール必ず高価買取になる、というわけではありません。
正しい価値基準
- ・現在その着物を欲しい人がどれだけいるか?
- ・現在その着物を欲しい人はいくらだったら買うか?
です。過去ではなく、現在の需要によって買取金額は決まります。もちろんその需要は、色、柄、季節、ブランドなど、年中変動しています。
あくまで『再販売』をするための買取であることをまずご理解ください。
よくある誤解2.販売金額そのままでは買い取れません
「ヤフオクでは○○円まで値が上がった」
・・・なのに何でこんなに買取金額が安いの?
こちらもよくご意見をいただきます。しかし、着物10では中古着物の買取・販売を『ビジネス』として行っています。
10,000円で売れる商品を10,000円で仕入れ、販売・梱包・発送などを行えば、人件費・資材などで赤字になってしまうのです・・・。
さすがにそんなことはできませんし、必要コストだけを回収するのでも意味がありません。もし利益が出せないならば、このビジネスはやる意味がないと判断しますので、着物を手に入れるためには個人同士の売買・譲渡しか方法がない、ということになってしまいます。
少し難しい話になってしまいましたが「業者はそういうものだ」と捉えていただきたいというのが本音です。
着物10に売るのが絶対一番高いです!なんてことは申し上げません。
・個人同士やり取りするよりも、安くなることが普通なんだな・・・
・販売している金額そのままで買い取ってもらえるわけではないんだな・・・
ということを、あらかじめ知っておいていただければ幸いです。
よくある誤解3.想定金額とのズレ
そんなご意見も出てくるかもしれません。ひとつ例えをご紹介したいと思います。
本を古本屋に売ったことはありますか?もちろんどの店に売るのか、何を売るのかによって異なると思いますのであくまで例えです。
店頭には同じマンガが1冊100円で販売されていました。(10倍)
「そんな!安すぎるよ!ぼったくりだ!」って怒るでしょうか。
なんとなくそんなものかなって思える人のほうが多いのではないでしょうか。
着物や帯など買取をご検討中の方は、大きく分けて「ご自身のお着物」と「親御さんのお着物」のどちらか、または両方といった場合が多いと思います。
例えば、親御さんの着物の場合、購入当時は数十万円以上が当たり前の時代でした。
しかし、40~50年経過している例えきれいな状態で保管されていた着物であっても、現代の女性と身長や好みの柄も異なるため「需要がない商品は買取相場が低く、二束三文になる」ことは致し方ない面があります。
着物を洋服に置き換えてみても、40~50年経過したお洋服を買い取ることはできないでしょう。そのようにお着物に限らず、リサイクルショップでモノを売る場合であっても「想定している金額よりも安い」といったことが往々にしてあります。
同じようにお着物の場合でも、購入時は高価だった分、「想定している金額よりも安い」と感じる方が多いためであると考えられます。
電話で大体の査定額を教えてくれないの?
事前に大体の査定額を教えてくれればいいのに、とご連絡頂く機会は多いです。
しかし、例えば「大島紬の着物」と一口に伺っても、年代や柄、着丈の長さや汚れの有無など、様々な査定ポイントによる基準を設けています。弊社に限らず、お電話で確認しても、「手にとって確認しないと査定額を申し上げることはできない」と断られるでしょう。
例えば、年代が新しい着物の場合は、弊社のように高価買取リストを公開している買取店もありますので、参考にすることは出来るかもしれません。
値段がつかない着物の特徴ってあるの?その理由も教えます!
電話で査定額を説明できない理由はわかったけど、「値段がつかない着物もあるのでしょうか?」 といった質問をよく受けます。お値段がつかない着物って一体どのような着物なのでしょうか?
それは、ズバリ!「再販売出来ないお着物」です。
具体的な一例では、「市場で需要のないお着物(昭和初期~中期にかけて大量生産されたお品)」や「汚れの多いお着物」は再販売しにくいため、お値段がつきづらくなっています。
弊社では、値段がつかなかったお着物も無料でお引取りしておりますが、有料の業者や引取拒否する業者もいますので、申込みの前に必ず「買取できない着物は無料で引き取ってくれるのかどうか」を確認することをおすすめします。
着物はどうしたら高く売れるの?価値ある着物を高く売るポイント
着物の買取金額が安い理由についてご説明しましたが、ネットを検索すると「高価買取」という言葉もよく見かけますよね。
弊社、着物10でも、お客様から10万円、20万円と高額で着物を買取させていただく商品ももちろんございます。そのため、需要がある着物は高価買取できるというのは、どこの着物買取業者でも決して嘘ではないのです。
それでは、どうすればお手持ちの着物に需要があるのか、需要がないのかがわかるのでしょうか?
次は、着物の価値の見分け方や、価値のある着物を高く売るポイントについてご説明します。
着物買取サイトの「買取実績」を確認してみる
どんな着物に需要があるのか(=その業者にとって、どんな着物がいま一番仕入れたい着物なのか)は、業者によって変化します。
そんな場合は、着物買取サイトに掲載されている「買取実績」や、「高価買取対象」などのページを確認するのがおすすめです。
ページに掲載されている着物は、その業者にとって需要がある着物であることが多いためです。
重要なのは「着物専門の買取業者に依頼する」こと
買取業者を選ぶことが一番重要だといっても過言ではありません。
例えば、リサイクルショップの場合、査定士がアルバイトということはよくあります。それに、店頭に持ち運ぶだけでも重労働ですよね。着物買取専門業者に依頼すれば、着物の知識を豊富に持つプロの鑑定士が適正な価格で査定をしてくれます。
また保存状態が悪くても査定を行い、希少価値の高い有名作家の着物であれば買取してもらえるケースも。少しでも着物を高価買取して欲しいと考えている方は、着物買取専門業者に査定してもらうことをおすすめします。
古い着物の買取なら「着物10」の宅配買取がおすすめ
ご説明したように着物の価値は需要によって日々変動するため、リサイクルショップやネットオークションでは買取相場を正確に把握できず、二束三文で買取されるケースも少なくありません。
そんな方には、着物専門店「着物10」の宅配買取がおすすめです。
「着物10」ではプロの査定士が素材・作家名・技法・年代など一つひとつ考慮しながら、商品の良さ・価値を見出し査定しています。さらに、着物10は買取した着物を「NPO法人 きものを着る習慣をつくる協議会 きもの支援センター」をはじめ、就労支援施設や着物加工販売企業へ寄付しています。
こちらでは着物10の宅配買取をオススメする理由を3点お伝えしたいと思います。
1.箱に詰めて送るだけ!しかも、送料無料!
申込みから査定完了まで、手数料は完全無料です。無料で梱包キット(ダンボールなどの資材一式)をお送りしますので、着物を詰めて送るだけ。
お値段がついたお品物はすべて1点ごとの明細をお出しします。
2.分別する必要はありません!和装品ならすべて買取OK
着物のほか帯、和装小物など、まとめて査定が可能です。振袖や毛皮コート、婚礼品など、和装品はすべて買取対象。
3.値段がつかなかった着物も無料でお引き取り
残念ながらお品物に値段がつかなかった場合は、お客様のご了承をいただけましたら無料でお引き取りし、小物やハギレにリサイクルするなどの取り組みを行っています。
また生地をほどいて加工販売している企業への提供、障害者の雇用・就労支援を行う企業への寄付など、できる限り再利用を心がけています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
着物の買い取りは高価で購入した反面、やはり「想定している金額よりも安い」ことがあります。「需要がない商品は買取相場が低く、二束三文になる」ことは致し方ない面があります。
お時間がある方やお着物の知識があり、トラブルの対応も出来る方は「メルカリ」や「ヤフオク」で販売することで、業者に買い取ってもらうよりも高く売れる可能性がありますご自身で売るのが面倒であったり、お時間がない方の中で、「着物を売りたい・売るほどある」という方は、着物10が買取のお手伝いをさせていただきます。