着物の「出張買取」とは?利用方法やよくあるトラブル、買取業者の選び方を紹介
着物を売りたいけど、何から準備したらいいの?どのお店に行けばいいの?とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
着物の「出張買取」とは、査定士(鑑定員)を家に呼んで、その場で着物を買取してもらうサービスです。店頭買取とも言います。最近はよくテレビCMでも見かけることがありますね。この記事では、
「どの買取店を利用すればいいの?」
「トラブルが多いって聞くけど本当?」
などの疑問にお答えします。不要な着物を処分してしまおうと考えている方も、着物買取で意外な値段が付くかもしれませんよ。
出張買取を利用するときの手順
出張買取を依頼するときの手順をご紹介します。
手順1.売りたい着物と身分証を用意する
査定士を家に呼ぶ前に、着物の状態を確認したり、証紙などの付属品をしっかり揃えるなど事前に準備することで、着物の買取価格がアップする可能性があります。
スムーズに買取してもらうために、まずは、売る予定の着物や必要書類を必ずチェックしましょう!
●売りたい着物の状態を確認する
まずは売りたい着物の状態を確認します。湿気の多い場所などで保管している場合には汚れやカビが付着していることがあるので、できる限りキレイにメンテナンスしてから査定に出すと良いでしょう。
ただし、どうしようもない汚れや傷みがある場合は、簡単に隠せるものではないので、割り切ってそのまま買取に出してしまいましょう。このとき、着物を購入したときに付属していた箱や説明書、証紙がある場合はいっしょに用意しておきます。
有名ブランドや有名産地の着物の場合、付属品があることでその価値が証明できて、買取価格がアップする可能性があります。
●売る着物を一箇所にまとめておく
査定の当日になって、あわてて押し入れから着物を取り出すのは、査定士を待たせてしまったり、売りたかったはずの着物を用意し忘れた・・・というトラブルに繋がりかねません。
前日までには売りたい着物を一箇所にまとめて、査定をしてもらう部屋にすぐに移動できるようにしておきましょう。
●身分証を用意する
着物買取を利用するときには、法に基づいて「本人確認書類」の提示が必要になります。
一般的に、運転免許証、健康保険証、パスポートなどの身分証の提示が求められます。その場になって、本人確認ができない!とならないように、前もって準備しておきましょう。着物と身分証が用意できたら、次は実際に買取店に出張買取を依頼します。
手順2.電話かネットで出張買取を申し込む
いよいよ申し込みです。出張買取を行っている店舗の多くは、電話とネットどちらでも買取を受け付けていますので、利用しやすい方法で買取を申し込みましょう。
申し込みのときは、住所や氏名、出張買取に来てほしい希望の日時などを伝えます。このとき、買取業者によっては査定する着物の点数や状態を聞かれることがあるので、答えられるようにしておきましょう。
買取店とやりとりして実際の査定日を決定しますが、このとき、自宅の場所や駐車場所が分かりづらい場合は、あらかじめ自宅周辺の目印や駐車場所を伝えておくといいでしょう。
●自宅が対応エリア内かどうか事前に確認しよう
大手の着物買取店は「全国どこでも出張買取」とPRしている業者が多いですが、実際に買取を依頼する前にはもう一度、自宅が出張買取の対応エリア内かどうかを確認するようにしましょう。
買取業者によっては対応エリア内の場合でも対応可能な期間(●月のみ、など)が決められていたり、出張手数料がとられる場合などもあるので、そちらも確認しておきます。
手順3.査定当日
いよいよ査定当日。
着物の査定の前に買取サービスの詳しい説明や、注意点などを説明される場合が多いです。
手順4.査定金額を確認して現金を受け取る
査定が完了すると、買取金額が提示されます。買取を了承すれば買取成立となり、その場で買取金額を受け取れます。
このとき、買取金額の総額だけを見るのではなく、一枚一枚の金額の明細がある場合はしっかりと目を通すようにしましょう。例えば「有名作家の作品なのに、無銘の着物よりも査定額が安い」など、疑問に思ったことは査定員に質問してみることをおすすめします。
査定金額が安すぎたり、納得がいかない場合は買取を断ることもできます。これも出張買取の大きなメリットですね。
ただし逆のパターンとして、「汚れがひどい」「着物は買取できるが、和装小物は買取できない」などの理由から、店側から買取を断られる場合もあります。そのようなことがないように、事前に売りたい着物がそのお店の買取対象かどうか調べておくことをおすすめします。
持ち込み買取でよくあるトラブル
しかし、出張買取でのトラブルには着物以外にも貴金属やブランド品、切手や硬貨がないかとしつこく買取を迫られたというケースがあります。これが近年増加しているトラブルの「押し買い」です。
自宅で女性ひとりで対応したケースでは鑑定士が怖くて泣く泣く売らざるを得なかった、押し買いに遭った、ということもあります。
出張買取でも店頭買取と同じく、依頼人が承諾しなければ買取成立にはなりませんが、お店の中と違い家の中で査定士と2人きり・・・という状況になると人によっては断ることができない場合も考えられます。
出張買取のトラブルを防ぐ方法
着物以外に買取を依頼したいものがない場合は、可能な限りはっきりと断ることが大切です。また金額に満足できなかった場合も同様にしっかりと断りましょう。
それでも、女性ひとりで、かつ狭い空間に一対一・・・という状態では、断るのにも勇気がいりますよね。
そのような場合には、一人では対応せず、必ず家族に同席してもらうことや、女性の鑑定士に来てもらえないか業者にお願いすることも有効です。
業者によっては、事前に査定士のプロフィールや人柄を詳しく紹介している場合もあります。信頼できると思った業者に依頼するようにしましょう。
出張買取のメリットとデメリット
ここまで、着物の出張買取の手順と、よくあるトラブルについて紹介しました。ご紹介したように、出張買取には以下のようなメリットとデメリットがあります。
出張買取のメリット
- 即現金化できる
- 家から出ずに着物が売れる
- 査定額に納得できなければ買取を断ることができる
出張買取のデメリット
- 自宅が対応エリア外の場合は利用できない
- 押し買いなどのトラブルがありえる
着物の出張買取業者の選び方
次に、着物買取店の選び方をご説明します。着物買取を行っているお店は、大きくわけて
- ・リサイクルショップ
- ・着物買取専門店
の2つがあります。それぞれの特徴と、メリット・デメリットを見ていきましょう。
リサイクルショップの出張買取
着物のほか、古着や本、貴金属などいろんなジャンルを扱っていることが多いので、着物のほかにも売りたいものがある場合に便利です。
ただし注意したいのは、リサイクル店には着物専門の査定員が在籍しているわけではないということです。着物の知識がないスタッフが査定するため、その査定額はお店で決められた大まかな金額になることが多いです。
例えば振袖、留袖、などといったカテゴリによって買取金額が決められていたり、貴重な証紙が付いた着物だけを買取している場合などです。そのため、プロの査定士のような目利き(状態や落款の判別)は期待できません。
また、状態が悪い着物や人気がない着物は買取を断られる場合もあります。これは、ノーブランドの服を買い取っていないリサイクル店があるのと同じですね。
そのため「ほかの中古品といっしょに着物もまとめて売りたい」という人にはおすすめですが、プロの査定を依頼したい場合は、次にご紹介する「着物買取専門店」で買取してもらうことをおすすめします。
着物買取専門店の出張買取
着物買取を専門に行っている業者に依頼する方法です。着物専門の査定士が来てくれるので、売りたい着物に価値があるかどうか、プロの目で査定してもらうことができます。
着物の素材や技法、産地や作家などを見極めて査定してもらえるので、大事な着物をしっかり査定してもらいたい人におすすめです。
リサイクルショップでは値段がつかなかった着物にも、価値を見出して値段を付けてもらえる可能性もあります。
●着物買取専門店でも、買取を断られる場合があることに注意
着物を売るときにおすすめの専門店ですが、お店によっては、以下のような着物は買取を断られる場合もあります。
- ・家紋入りの着物
- ・喪服
- ・浴衣
- ・襦袢
- ・和装小物(帯締め、草履、和装バッグなど)
買取できない理由としては、元値が安いことや、再販売に向かないといったことが挙げられます。
買取できないものはお店のホームページに記載がある場合が多いので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
家に人を呼びたくない場合は「宅配買取」が便利
押し買いなどのトラブルが怖く、なかなか出張買取に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。着物買取サービスのなかには、お店に着物を持ち込む必要がない買取方法もあります。
- ・お店に直接持ち込む「店頭買取」
- ・箱に着物を詰めて送る「宅配買取」
なかでも「宅配買取」は、着物を段ボールに詰めて送るだけの簡単な方法なので、重たい着物をお店に持ち込む必要なく家から着物を買取に出すことができます。
着物買取専門店「着物10」の宅配買取は和装品すべて買取OK
一人暮らしをされていたり、出張買取を利用するのにハードルがあるという方もいらっしゃると思います。さらに買取店舗によっては、和装小物や浴衣、喪服は買取対象外のお店もあるなど、その対応は店舗によってまちまちです。
そんな方には、着物専門店「着物10」の宅配買取がおすすめです。
「着物10」では和装小物、浴衣など和装品ならすべて買取OK。着物を詰めるためのダンボールも無料でプレゼントしています。
さらに、着物10は買取した着物を「NPO法人 きものを着る習慣をつくる協議会 きもの支援センター」をはじめ、就労支援施設や着物加工販売企業へ寄付しています。
こちらでは着物10の宅配買取をオススメする理由を3点お伝えしたいと思います。
1.箱に詰めて送るだけ!しかも、送料無料!
申込みから査定完了まで、手数料は完全無料です。無料で梱包キット(ダンボールなどの資材一式)をお送りしますので、着物を詰めて送るだけ。
お値段がついたお品物はすべて1点ごとの明細をお出しします。
2.分別する必要はありません!和装品ならすべて買取OK
着物のほか帯、和装小物など、まとめて査定が可能です。振袖や毛皮コート、婚礼品など、和装品はすべて買取対象。
3.値段がつかなかった着物も無料でお引き取り
残念ながらお品物に値段がつかなかった場合は、お客様のご了承をいただけましたら無料でお引き取りし、小物やハギレにリサイクルするなどの取り組みを行っています。
また生地をほどいて加工販売している企業への提供、障害者の雇用・就労支援を行う企業への寄付など、できる限り再利用を心がけています。
まとめ
着物の「出張買取」なら、売りたい着物を即現金化できます。大事な着物を1円でも高く売りたいときは、プロの査定士が在籍している「着物買取の専門店」を選びましょう。