成人式の着物を売りたい!振袖一式の買取相場はいくら?高く売るコツとは
振袖は「成人式の思い出」「母親から受け継いだ」「親が買ってくれた」など思い入れの強い着物だと思います。
そんな振袖を売るときには、少しでも高価格で買い取ってほしいですよね。振袖の買取相場は一般的なもので~4万円ほどですが、成人式の振袖一式などになると3~40万円になったり、高級品となると100万円以上となることも。
この記事では「振袖の買取相場」を説明し「高く売るコツ」「低価格の買取になりやすい素材」「買取業者の選び方」などについて詳しくご紹介します。
振袖の基本知識と特徴
成人式のイメージが強い振袖ですが、振袖とは袖丈を長くして袂のある袖を仕立てた和服のことで、未婚女性の第一礼装とされています。
振袖には「小振袖」「中振袖」「大振袖」の3種類があります。
- 「小振袖」は大学の卒業式に袴と合わせる
- 「中振袖」は成人式・結納・結婚式の参列
- 「大振袖」は結婚式のお色直し
などで着用されることが多いです。
振袖が現在の形になったのは江戸時代ごろと言われています。江戸時代初期に女性が着る和服の袖丈は55cm~95cmほどありましたが、江戸末期には95cm~122cmまで長くなっています。
現在では最も袖丈が長いタイプでも、114cm前後です。時代ごとに変わっていった袖丈ですが、舞をするときに身振りを美しくみせたり、長い袖で厄を払うためなどさまざまな意味があります。
振袖一式の買取相場は?
振袖を売る場合に、何より気になるのが買取価格ですよね。振袖は着物と比べると、買取相場が高い傾向にあります。
その理由は成人式や結婚式など特別な日の正装として着るケースもあり、1年を通じて需要があるためです。
一般的な着物は~3万円。一方で振袖の買取相場は~4万円ほどとされています。
また成人式用で購入した振袖一式だと買取相場は3~40万円になったり、高級品や有名ブランドとなると100万円以上となるものもあります。
ブランド品や有名作家の品物であれば買取価格は上がり、生地の状態などによっても大きく違いがでますよ。
振袖を高く売る5つのコツ
振袖を売る際に事前の査定を行いますが「思った以上の価格ではなかった…」というケースが多々あります。
諦めてそのまま買取してもらう方が多いようですが、売る前にポイントを押さえておくと買取額がアップする可能性があります。
ここでは、振袖の買取価格を上げて、高く売るための5つの方法をご紹介します。
1.人気がある素材・種別の振袖を売る
売却するときは振袖の素材が、どのようなものかを理解しましょう。素材が正絹100%の振袖は買取相場が高く、高価買取されやすいです。
基本的に正絹で作られていることが多いですが、中にはポリエステルやウールで作られている振袖もあります。
素人目では正絹かポリエステルなのかは分かりにくいので、振袖を買取してもらう際は素材・種別に関しては事前に調べておくことをおすすめします。
2.定番の色合いやデザインの振袖を売る
トレンドのないデザインや色合いである、いわゆる定番カラーの振袖だと比較的高く買い取ってもらえる確率が高いです。
なぜなら、定番な色やデザインは大きく流行りが変わらない限り毎年需要が高いため、買取相場が高いのです。例えば、「赤・ピンク系」や「青・水色系」は振袖といえば思い浮かべる人が多いくらいの定番カラーではないでしょうか?
このような色合いの振袖は成人式や卒業式の定番といえるほど、人気が根強いので高く売ることができるのです。
3.なるべく早めに振袖を売る
振袖を高く売るコツの一つとして、10年以内に作られた振袖は買取相場が高いとされています。振袖は使用頻度が低く、購入してからの年数が浅いと保存状態が良い場合も多いため、高額買取が期待できるでしょう。
使用する機会が減ってしまって手放すことを検討している振袖は、年数が経過しすぎないようにまずは早めの買取査定をおすすめします。
4.身丈が長い振袖を売る
振袖は袖の長さによって名称や格式が変わりますが、身丈の長さによっても買取額も変わるのをご存知でしたか?
振袖の場合は小さいものよりも大きいサイズのもののほうが高価買取してもらえる確率が高いです。理由は、サイズが大きいものだと仕立て直して再利用することができるため、需要があり買取相場が高くなるためです。
逆にサイズが小さいものだとそれ以下のサイズにしか仕立て直すことができなくなるため、自然と需要が低くなります。
そのため小さいサイズの場合は仕立て直すことが難しいので、買取額も低くなる傾向にあります。ちなみに現代は身長160cm以上・裄67cm以上・身幅63cmほどが好まれています。
一般的な格式の高さは袖の長さですが、買取額の高さは身丈の長さでも変わるということを覚えておきましょう。
5.保存状態が良い振袖を売る
保存状態が悪い振袖は買取価格が下がるだけではなく、買取自体ができないこともあります。例えば「生地の傷み」「カビ汚れ」「変色」「虫食い」などがあると買取相場は、みるみるうちに下がってしまいます。
しかし保存状態が良い振袖は、買取価格も上がる可能性が十分にあります。タンスに放置したままの振袖があるのであれば、状態を見て保管方法を変えてみましょう。
その他に振袖購入時の付属品として箱・領収書・たとう紙があると、品質の証明ができて値段も付きやすい傾向です。
振袖を売る時期はいつがベスト?
振袖一式を売るときは、需要が高くなる時期より少し前の時期を狙うのがおすすめです。販売業者やレンタル業者は、需要が高い時期にはしっかりと商品化しておきたいのが本音です。
振袖の場合は利用シーンはほとんど成人式や入学・卒業式です。そのため、買取相場が上がりやすい成人式前の11月頃~卒業、入学シーズンの3月頃が一番の売りどきと言えるでしょう。
しかし、シーズンを逃したからと言って売れないわけではないので、勘違いしないよう注意しましょう。
値段が付きにくい振袖とは?
振袖買取には「大切な振袖を査定したが、値段が全くつかなかった」というケースもあります。理由としては「年式が古い」「保存状態が悪い」「サイズが小さすぎる」「素材の価値が低い」などがあげられます。
ここでは値段が付きにくい振袖についてご紹介します。
年数が経過した振袖
生産されてから10年以上の年数が経過した振袖は値段が付かないこともあります。
また昭和初期~中期にかけて生産された振袖は、大量に生産されたため希少価値が低く買取自体ができないことも。しかしコレクターが多数いる大正時代のアンティーク品は、保存状態が良ければ高額買取してくれるケースもあります。
振袖の保存状態が良く、生産量が少ない時代の着物である場合は高額査定が期待できます。
保存状態が悪い振袖
振袖の買取を依頼する際に、保存状態が悪いと値段が付かない可能性が高くなるでしょう。
「カビ」「変色」「虫食い」「生地の傷み」がある場合は、商品価値が一気になくなります。ただしブランド品の場合は、多少保存状態が悪くても値段が付くケースもあります。
サイズが小さい振袖
サイズが小さい振袖は着用できる人が少なく、需要も低いため買取価格が付きづらくなっています。最近は海外の人からも注目を浴びている着物ですが、サイズが小さいと売れなくなってしまいます。
しかし柄が良く保管状態が良い振袖は、リメイク素材用として買取需要があるため価格が付く場合もあります。
価値の低い素材が使われている振袖
振袖で使われている素材も買取価格が付くための重要な要因です。振袖で買取価格が付きやすい生地は「正絹」です。
一方でウールやポリエステルでできている振袖・黒留袖は大量に生産されているため、市場への流通数が多く需要に対して供給過多であり、価格が付きにくい素材です。
素材がウールやポリエステルでできている振袖や黒留袖でも人気のブランド品である場合は、高値は期待できなくても買取需要があるため買取店へ確認してみましょう。
自分でできる素材の確認方法は?
買取店へ査定する前に、自分自身で素材を見分ける方法があります。
以前であれば、生地を触ったときにつるつるする手触りが正絹と確認できました。しかし最近流通している「洗える着物」などは化学繊維でできており、同じようにつるつるしています。
生地の見分け方としては振袖の剣先や衿先の裏側から、生地を少しだけ切り取りライターで燃やします。
このとき燃えカスをすり潰して粉末状になるのが「絹」、手ですり潰しても固まって崩れないのが「化学繊維」です。
振袖を良い状態で保つための保管方法とは?
最後に振袖を高く買取ってもらう方法として、良い状態で保管する方法をお伝えします。思い入れがある振袖一式を綺麗な状態で保管するためには、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは振袖のベストな保管方法についてご紹介します。
たとう紙の交換は定期的に
たとう紙は振袖の型が崩れないように保管するための和紙です。また和紙素材のたとう紙は高い吸湿性と通気性があり、着物をカビ・ホコリ・シワから守ってくれます。
しかし古いたとう紙は本来の性能を発揮できず、振袖の劣化にも繋がるため定期的に交換が必要です。たとう紙は年3回の虫干しを行うタイミングで交換することをおすすめします。
湿気に気を付ける
振袖にとって湿気が多い場所は、カビや虫がつく原因の一つです。湿気を防ぐ方法として、たとう紙以外に着物専用の除湿剤を使うことをおすすめします。
タンスの中に振袖を放置したままにせず、取り込んだ湿気を放散したり天気の良い日に干したりしましょう。
防虫対策はマメに行う
振袖の素材は正絹や綿で作られていることが多く、衣類害虫に注意する必要があります。とくにタンスの中に放置されている振袖は、湿気で衣類害虫が付いてしまう条件となっているケースも。
こまめにタンスの中から振袖を出して虫干しやタンス内の換気を行いましょう。また振袖をタンスにしまうときは、たとう紙の中に和装用の防虫剤を忍ばせることをおすすめします。
振袖を売る3つの売却方法
売りたい振袖が出てきたときや、もう着ない振袖はどうしようかと悩みますよね。
振袖の売り方には大きく分けて3つあります。
ここではそれぞれの良い点や悪い点をご紹介していきます。
- リサイクルショップで売る
- オークション・フリマアプリで売る
- 着物買取専門業者に売る
リサイクルショップで振袖を売る
リサイクルショップでも振袖一式を買い取ってくれるお店はあります。
ただし、専門的な知識がない場合があるため、正当な査定をしてくれるとは思わないほうがいいでしょう。買取相場は低めです。
しかし、売れた場合は現金即日払いでお金がもらえる点がメリットとなります、リサイクルショップに持ち込む場合は、売れたらラッキー程度で思っていたほうがいいでしょう。
オークション・フリマアプリで振袖を売る
いらなくなった振袖をオークションやフリマアプリで売るのも一つの手です。オークションやフリマアプリは自分の価格設定で売ることができるので、高く売れればそれだけの収入が見込めます。
逆に、価格設定を間違えるとずーっと売れないこともありえるので、そこが難しいところです。また、梱包発送やユーザーとのやりとりも発生するのも、手間となります。
確実に売れると分かる振袖で、こまめなやり取りなどが起きてもいいという人は利用してみるのがいいでしょう。
着物買取専門業者に振袖を売る
振袖の売却・処分でおすすめなのが、着物買取専門業者に買取ってもらう方法です。
着物買取専門業者の場合は、着物に詳しい査定士が在籍しているので、振袖なども買取相場に沿った査定をしてくれるので安心です。
実際に、着物を売った経験がある人のうち、約半数が着物買取サービスに着物を売ったと回答しています。
それくらいメジャーな売り方なんですね。
そんな着物専門買取業者にも様々な業者がいるので、どの業者が自分にとって一番いいかは見極めが必要です。
振袖の買取業者の選び方
振袖の買取業者を選ぶポイントは、高額で買取ってくれる点だけではありません。
「買取対象品目の豊富さ」「無料引き取り」「キャンセル・返送の可否」など確認すべきことがあります。
業者によっては宅配買取時にお客様の承諾を得ずに買取ったり、出張買取時にしつこい営業でトラブルになることも。
買取業者を選ぶ際は、事前にホームページをしっかりと確認して、自分に合った業者を選びましょう。
振袖の買取は着物専門店「着物10」がおすすめ
振袖の買取についておわかりいただけたでしょうか。査定に出す場合は、着物買取の専門店に売るのがおすすめです。
しかし「近くに買取専門店がない!」という場合も多いですよね。そんな方には、着物専門店「着物10」の宅配買取がおすすめです。
「着物10」ではプロの査定士が素材・作家名・技法・年代など一つひとつ考慮しながら、商品の良さ・価値を見出し査定しています。
さらに、着物10は買取した着物を「NPO法人 きものを着る習慣をつくる協議会 きもの支援センター」をはじめ、就労支援施設や着物加工販売企業へ寄付しています。
こちらでは着物10の宅配買取をオススメする理由を3点お伝えしたいと思います。
1.箱に詰めて送るだけ!しかも、送料無料!
申込みから査定完了まで、手数料は完全無料です。無料で梱包キット(ダンボールなどの資材一式)をお送りしますので、着物を詰めて送るだけ。
お値段がついたお品物はすべて1点ごとの明細をお出しします。
2.分別する必要はありません!和装品ならすべて買取OK
着物のほか帯、和装小物など、まとめて査定が可能です。振袖や毛皮コート、婚礼品など、和装品はすべて買取対象。
3.値段がつかなかった着物も無料でお引き取り
残念ながらお品物に値段がつかなかった場合は、お客様のご了承をいただけましたら無料でお引き取りし、小物やハギレにリサイクルするなどの取り組みを行っています。
また生地をほどいて加工販売している企業への提供、障害者の雇用・就労支援を行う企業への寄付など、できる限り再利用を心がけています。
まとめ
成人式や卒業式の場で活躍する振袖。
不要となってしまったからといって、何もせず買取査定にだすのは非常にもったいないです。思い入れがある振袖だからこそ、少しでも高額買取に繋がるようにしましょう。
まずは自身の振袖がどのくらいの価値があるのかをしっかり理解するために、和服専門の買取業者に査定をしてもらうことをおすすめします。「着物10」は買取決定率が98.8%と評価が高く、全国どこからでも無料査定が可能です。
大事な振袖の買取をご検討されている方は、ぜひ一度お問い合わせください。