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加賀友禅の巨匠 百貫華峰とは?買取相場は?

加賀友禅の巨匠と名高い百貫華峰(読み方:ひゃっかんかほう)について、名前は聞いたことがあるけどよく知らない方も多いのではないでしょうか。

着物を扱う私たちが「見て喜び」「触れて喜べる」。そんな逸品中の逸品、百貫華峰をご紹介していきます。

そんな巨匠について、少しでも知っていただけたら嬉しい限りです。

百貫華峰とは?

百貫華峰は昭和41年に加賀友禅の人間国宝である木村雨山に指導を受けます。

画家としても活動される百貫華峰が生み出す加賀友禅の作品は一枚の絵画のように美しく、とても人気が高いです。

今に至るまで、百貨店で個展を多数開き、現代美術展や日本現代工芸展、日展などで数多くの賞を受けています。

海外との接点も多く、平成12年には南アフリカ・マンデラ元大統領・新ムベキ大統領と会談し、染額「鳩月桜の図」「おしどり月紅葉の図」それぞれ贈呈 しました。

また、平成13年にアンゴラ国ロスサンス大統領と会談、染額「鶴の語らい」贈呈します。

日本の伝統を世界へと橋渡しをしている実績をみるだけでも、偉大さがわかりますね。

略歴

≪百貫俊夫(号・華峰)≫
加賀友禅作家 日展評議員・日本現代工芸評議員

≪略歴≫
昭和19年9月24日生まれ
昭和41年 木村雨山氏に指導を受ける
昭和48年 現代美術展にて「ロータリークラブ賞」受賞
昭和49年 現代美術展にて「北陸放送社長賞」受賞、日展 初入選
昭和51年 現代美術展にて「特別賞」受賞
昭和55年 東京三越本店にて初めての個展
昭和56年 日本現代工芸展にて「日本現代工芸賞」受賞
昭和58年 全国植樹祭の天皇陛下、ご来県の御宿泊所、加賀屋「渚亭」で染額「鶴竹の図」「花鳥の図」が天覧の光栄に浴す
昭和60年 日本現代工芸展にて「日本現代工芸会員賞」受賞
昭和63年 金沢市文化使節団として蘇州市を訪問する、現代工芸美術家協会欧州視察団として西ドイツを訪問する、第20回 日展「月光の日の想い出」特選受賞の栄誉
平成02年 第29回 日本現代工芸展審査員に就任
平成03年 第23回 日展「河原の雨」特選受賞の栄誉、東京・日本橋高島屋にて個展
平成04年 横浜・高島屋にて個展
平成05年 第32回 日本現代工芸展「岩の中の私」東京都知事賞受賞
平成06年 第26回 日展審査員に就任「見つめられている私達」
平成08年 第28回 日展審査員に就任「古代と私達」、第16回 「全国豊かな海造り大会」天皇陛下御来県の際にテーブルセンター「遊魚」 染額「鶴・松竹梅の図」を制作
平成10年 第37回 日本現代工芸展審査員に就任、第30回 日展審査員に就任「赤富士と女神」
平成12年 東京・三越本店にて個展、七月 南アフリカ・マンデラ元大統領・新ムベキ大統領と会談、染額「鳩月桜の図」「おしどり月紅葉の図」それぞれ贈呈
平成13年 アンゴラ国ロスサンス大統領と会談、染額「鶴の語らい」贈呈
平成14年 第41回 日本現代工芸展にて「窓際の女神と私」文部科学大臣賞受賞の栄誉
平成16年 第43回 日本現代工芸展審査員就任「静寂」内閣総理大臣賞受賞の栄誉
平成18年 財団法人民族衣装文化普及協会 第26回民族衣装文化功労者「きもの文化賞」受賞
平成21年 第41回 日展審査員に就任
平成22年 第42回 日展にて「月光」が第四科工芸美術部門 文部科学大臣賞を受賞
以上、資料引用

加賀友禅とはどんな手法?

本加賀友禅の特徴は、まず第一に、模様が草花、鳥、山水を主軸とした写生調の大変細やかな絵模様であること。

第二に藍、臙脂、黄土、草、古代紫の一般に加賀五彩といわれる色系統を基調とした多彩な配色。

第三に暈し(特に外側から内側に細かく暈しをつける)と虫喰いの技法。

第四に繊細な糸目糊によって細い白上りの線が装飾的に美しい効果を盛り上げ、本染の味を十分に発揮しているところにあります。

こうした特色を有した本加賀友禅(ほんかがゆうぜん)は、時代とともに模様や色に変化はみられますが、伝統を重んじ創成期における特色を色濃く残している故に、かえって現代の我々にやすらぎとうるおいをあたえ、着る人々の心を強くひきつけてやみません。

一年の大半を雪と雨にとざされた金沢の風土と、辛抱強くおおらかで純粋な加賀人気質の作家達の、ひたむきな美の追求と研鑽によって彩られた伝承本加賀友禅は、永遠のいのちをもちつづけることでしょう。

加賀友禅は、今からおよそ五百年前、加賀地方独特の技法であった無地染の「梅染」までさかのぼります。

これに模様が加わるのは十七世紀中頃のころであり、兼房染や色絵・色絵紋などを総称して、当時は加賀御国染と呼ばれていました。

そして、十八世紀になり斬新なデザインの模様染に、その才能を遺憾なく発揮した、「加賀友禅の始祖」といわれる宮崎友禅斎が金沢に来るに至り、加賀友禅が大きく開花することになります。

百貫華峰の落款とは?

落款(読み方:らっかん)とは落成款識(らくせいかんし)の略で、作家が作品を制作したことを証明するものです。

着物の場合は右衽(おくみ)や袖先に落款を押します。

帯の場合は垂れ先のあたり、また垂れ先の内側の織り込み部分に染めたり、糸で織り上げています。

百貫華峰の買取相場は?

百貫華峰は加賀友禅の巨匠として知られていますので、買取価格は高い傾向にあります。

着物や帯の種別によって、またデザインによっても価格は左右されます。

着物の訪問着の場合は新品・未使用品に近いものですと8万円前後、帯の場合は5万円前後になるようです。

高く売りたいという場合は着用回数、汚れの程度、身丈の長さなどを確認する必要があります。

もしお持ちであれば、一度着物の買取業者に依頼してみるのもよいでしょう。

着物10での高価買取品や理由についてご紹介

高価買取いたしました!本場加賀友禅【百貫華峰】松 菊 椿 小鳥 浜ちりめん 留袖

裾元から真っ赤な椿や青々とした若松、そして菊や紅白梅の順で空に向かってのびのびと咲き誇ります。

力強い枝から末永い繁栄を意味する花々の可憐な姿が印象的な作品です。

その間には小鳥たちが翼をピンと伸ばし、とても楽しそうに仲良く飛び回っています。

加賀友禅の巨匠・百貫華峰氏による古典美を極めた色留袖を高価買取致しました。

高価買取いたしました!本場加賀友禅【百貫華峰】草花 名古屋帯

淡い水色地に純白の草花を描き、静かな気品を讃えています。

軽めの訪問着から小紋、紬着物まで幅広くご着用いただける人気の名古屋帯を高価買取いたしました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

百貫華峰のファンも、初めて知ったという方にも、百貫華峰の魅力が存分に伝わったのではないでしょうか?

もし、百貫華峰のお着物をお持ちの方で、『次に着る方をお探しのときには』着物10が橋渡しのお手伝いをさせていただきます。