【着物買取実績】羽田登喜男氏などの有名作家の着物や帯を買取
羽田登喜男 帯 その他の作家物など多数査定させていただきました!
いつもご利用いただきありがとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか?今週も買取実績をご紹介させていただきます。
人間国宝【 羽田登喜男 】縮緬 友禅染 鴛鴦 名古屋帯
重要無形文化財「友禅」保持者(人間国宝)羽田登喜男は1911年に石川県金沢市で生まれます。
まず南野耕月師に入門し加賀友禅を、そして次に京都で曲子光峰師に入門し京友禅を学びます。
京都と加賀の二つの要素を融合させて生まれる羽田登喜男ならではの作風は見る者の心を捉えて離しません。
穏やかな水面には蒔糊の波しぶきが躍動感を添えて、爽やかな奥行が生まれています。
羽田登喜男の丁寧な筆致から生まれる優美な鴛鴦の姿。
一点をじっと見つめる慎ましやかな表情と、ヴェールを纏ったかのように美しい羽毛の色彩表現に魅了されていきます。
細い糸目の羽毛には赤紫・緑・青・黄土・金・茶などバランス良く添えて。
自然の風景を愛でる、羽田登喜男の芸術的な感性が十二分に引きだされております。
羽田登喜男本人による手描き友禅の作品は希少価値が大変高く、なかなか入手できない作品です。
【 石塚幸生 】鮫 紋なし 袷 江戸小紋
江戸小紋作家、石塚幸生氏のお着物のご紹介です。 江戸小紋の染め工房・石塚染工は、明治23年創業の100年以上の歴史ある染め工房で、その四代目を受け継いでおりますのが、幸生氏でございます。
特に繊細な技術力が特徴で、1995年には東京染小紋伝統工芸士に認定されております。
落ち着いた薄飴色地に広がる壮大な鮫文様。 鮫は江戸小紋三役のひとつで、とても格調高い文様です。
先端が半円形の彫刻刀を垂直に立てて彫り抜いた錐彫りの型紙で染められる江戸小紋で、 鮫は8代将軍の徳川吉宗の生家である紀州徳川家が用いた柄です。
【 浅井青仁 】ハングル 袋帯セット 袷 付下げ
染色作家 浅井青仁の作品はお洒落に新しい魅力を備えた着物「ニューフォーマル」として現代風にアレンジされたポップな柄粋が特徴です。
どちらも2つのハングルが描かれており、日本語では「隠喩」という意味を持つようです。
袋帯はシャープなストライプに銀通しが宝石のように煌めく、とても華やかなデザインです。
モダンで格好良いコーディネートが決まるとお出かけも一段と楽しくなりますね。
【 下平清人 】型絵染 鬼シボ縮緬 花蝶 名古屋帯
人間国宝の芹沢銈介に師事し、技術の研鑽に励んできた下平清人氏。
染み込みの良い上質な鬼シボ縮緬地を可愛らしいピンク色に染めて。 彩り豊かに菱取りの杜若や蝶、栗などが表現されており、下平先生の物づくりに対する真摯な姿勢が伺えますね。
型紙作りから始まり染め上げまで手間暇かけた技が表現する、柄や深い色合いが風情ある味わいを醸し出しています。
【 久保田一竹 】一竹工房 袷 色無地
一竹辻が花創始者、久保田一竹の「一竹工房」より大変素晴らしい作品のご紹介です。
室町時代に一世風靡した「辻ヶ花」は江戸時代となると突然姿を消し、別名“幻の染め”とも呼ばれます。
久保田一竹氏の技術と精神を受け継ぎ、一竹工房が制作を続けています。
こちらのお着物は、辻が花こそ施されておりませんが、高度な技術と最高品質の特殊金通しを使用した、一竹工房別織の特殊三重織の生地を使用しています。
シャンパンゴールド色地に金通しが草花を描き、まるでワルツを踊るようにのびのびと。
金糸の光沢としなやかさが出るように工夫されており、何年経っても縮まないといわれています。
生地には独特の重みがあり、幻想的な暈し染め地に星の輝きの如く絶妙に絡み合う金通しがまたとない美しさを醸し出し、ライトアップされた場所ではさらに素晴らしいものとなります。
人間国宝【 中村勇二郎 】古代菊 袷 江戸小紋
重要無形文化財保持者「中村勇二郎」氏は昭和30年に伊勢型紙道具彫で人間国宝に認定されました。
手作りの彫刻刀は3000本を優に超えるほどあり、数多くの型紙を製作しました。
しなやかなちりめん地には富貴な古代菊文様が所狭しと染められています。
本当に細かい精巧な技術がなければ作ることは出来ない型紙で、 香淳皇后がお気に召され、皇室に献上されたとして有名なものです。
帯次第でカジュアルにも、フォーマルとしても着ていただけます。
人間国宝・中村勇二郎さんの力量が十分に伺える、他に類を見ない唯一無二の彫刻美です。